東京工業大学ハラール推奨の学食リポート

イスラム教徒の留学生増加に対応するため、最近は大学の生協でも豚肉や酒を使用しない、ノンポーク、ノンアルコール、いわゆる「ハラール推奨メニュー」を学食に取り入れている大学も増えてきました。今回は東京工業大学の学食にレポートに行ってきましたよ!

東工大正門

 


東京工業大学の看板が逆になってしまって申し訳ない。まずは東工大って全学生の約2割が外国人留学生らしく、その多くは中国人留学生らしいんですが、院生の中にはインドネシアなど、敬虔なイスラムの国からの学生も多いそうです。そこで、東工大側の要請で東工大の生協がイスラム教の学生向けのメニュー提供になんと、2010年から動き出したとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

halal配布資料

 

ハラール理解へ生協の従業員や学食スタッフとの勉強会を重ね、またイスラム諸国からの学生の監修のもと、東工大独自の基準でハラールメニューを考案、提供を実現。

halal配布資料02

ハラール食材の扱いも他の食材と混合しないよう気を使っているそう。

halal用醤油と出汁

 

また、発酵した調味料、例えば醤油やみりんなども酒の扱いになるので、これらの調味料は東京事業連合で開発したものを生協で購入し使っているそうで、その為に多少はその手間暇ゆえに、同じ献立でも通常のメニューよりやや割高になってしまうとか。


 

校内食堂外観

では、さっそく東工大の学食に行ってみましょう!年季の入った建物ですね。

ウインドウ表示ウインドウ表示02

 

通常の醤油やみりんを使用していないメニューはこんな表示がされているそうです。
ちなみに東工大では、留学生に日本の味を知ってもらいたいとの事で、ハラールメニューでも日本食の提供に努めています。使う食材が違うだけで、そのメニューは日本人に馴染みのあるものばかり。

電光掲示板表示


 

て、ことでまずはハラールチキンを使用したトマト煮をオーダーしてみた。

 

 

 

ウインドウ表示03ハラルチキントマト煮01

見た目には、当然普通のチキンのトマト煮と何ら変わらない。

校内食堂内観

 

ちなみに東工大の学食はこんな感じ。もちろん学生でなくても利用できます。で、さっそくトマト煮を食べてみた!

ハラルチキントマト煮03

もちろん美味しいです。特に独特のスパイスも使わず、本当に日本の皆さんの馴染みのあるチキンのトマト煮!

 

 

ハラルざるそば02

ならば、発酵調味料を使していない、独自に開発した醤油の麺つゆでお蕎麦を食べてみよう。もちろんこれもハラールメニューなんです。

ハラルざるそば03

これも、普通の麺つゆと変わらない!ハラールの麺つゆで食したお蕎麦、とても美味しくいただきました!
長期で日本に滞在する在日イスラム教徒と違い、留学生の多くは長くても数年の短期滞在。ハラール食に妥協を許さない学生もいる。それでもぜひ、勉強や私生活の経験だけでなく、この日本を日本の味から知ってほしいという思いやりからハラールメニュー提供に努める大学生協。そんな親のようなその心遣いに心温まったリポートとなりました。東工大生協の皆さま、ありがとうございました。

 

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